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ホスピスで親を看取る

fc2ブログ「浅間山麓徒然日記2」からの抜粋版。77歳の父の胃ガン悪化からホスピス入院で逝くまでの看護日記です。

ホスピスで親を看取る その11

翌週の金曜日は、2番手の佼成病院と、慶應から紹介された西荻窪の病院を午後2軒はしごしなければなりませんでした。


佼成病院では、医長(病院長の兼務)と緩和ケア専門の資格をお持ちの看護婦さんのふたりが相手。

現在慶應病院に入院中であるが、圧迫骨折は安静での治癒待ちだしガンは治癒の見込み無しで、いずれにしても退院を迫られていること。
家族としては看護の資源が十分ではないこと。
父は見込みのない治療の継続より安楽な死までの時間を過ごす(=ホスピス入院)ことを望んでいること。

だんだん話しているうちに、先週のブース記念病院でのやり取りが頭をもたげてきて、


父にはちゃんと意識があるうちに少しでも長く穏やかな時間を過ごしてもらいたいと思っています。
今までの長い人生のなかであんなこともあった、こんなこともあったと、いいことも悪いことも一つ一つケリをつけて逝ってほしい。
もうすぐ死にそうだからという段階になってホスピスの綺麗な部屋に入れてもらっても全く意味がない。
痛み止めバンバンくらって朦朧としているだけなら、一般病院の個室でも十分。その段階の父にはどちらも何ら変わりがない。
私達が欲しいのは、痛みを適正にコントロールし、死への恐怖を紛らわしながら、人生を総括できる時間と空間なのです。


あ~あ、言っちゃたよ。あちらにしたらブース記念病院の一件の八つ当たりに感じただろうなぁ。


ご事情のほどはわかりました。この後、何組か面談してから審査会がありまして、受け入れの順番を病院側として判断しまして、ベッドが空き次第ご連絡します。

(へい、了解)


さぁ、次は西荻窪だ。えっほえっほと急いで行くと、そこは町医者が手広くやっているという向きの病院でした。


うちは私が二代目で、前は産婦人科だった関係もあってホスピスのようなアメニティにも配慮した病室というわけにもいきませんが、末期患者のケアをやりたくて、そういった方を中心に受け入れています。
そんなことで慶應病院とも患者さんが転院した繋がりがあって今回ご紹介を受けたわけです。
ホスピスが希望と言うことで、ベッドの状況にもよりますがうちをそれまでの繋ぎとしても結構です。
そうですか、ブース記念病院と佼成病院に行かれたのですね。え、これから東京衛生病院も予約?前の二つの方が絶対早いですよ。
ま、いろいろ迷ってらっしゃるようですが、設備とかそういうのは二次的なものであって、決め手は

この先生のところなら死んでもいいかな

ですよ。

(そりゃ、選り取りみどりなら、それも「アリ」でしょうが...。)


入社の最終面接を連続で受けたようで、さすがにヘロったおやじは陽の暮れた西荻窪駅から真っ直ぐ根城に帰りました。

明日に続く。

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  1. 2008/11/24(月) 07:19:59|
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