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ホスピスで親を看取る

fc2ブログ「浅間山麓徒然日記2」からの抜粋版。77歳の父の胃ガン悪化からホスピス入院で逝くまでの看護日記です。

ホスピスで親を看取る その10

KUNIEさん、どうして私が渋い顔しているかわかります?


ここは、年が明けて20年の1月11日(金)の救世軍ブース記念病院の一室。ホスピス医長とソーシャルワーカーとの面談の場です。

余命宣告がありホスピス入院は相当であるとの慶應病院からの申し送りですが、私はね、お父さんは6ヶ月は十分に生きられると思っているんですよ。
そのためには、例えば尿道カテーテルの使い方も、ほらこのレントゲンで不必要に体内に溜まっているでしょう、これをなんとかするべきだし、便のコントロールも良くないですね。あと、どうしてこうして!?@:/...

(んなこたぁ知るかよ!こちとら医者に払う金を工面するのが仕事であって、父を良くするのはあんたら医者の側だろーが。こっちへ振ってくる問題かぁ?)


という訳で、治癒の見込みのないことを理由に退院を求められていることも、ホスピス入院を希望されていることもわかりましたが、こちとらしては希望者も多く、また余命もまだある方ですので、一旦こちらで受け入れて在宅の体制を整えられてから退院していただき、在宅診療を受けながら担当の医師の判断によって再度私達のところで受け入れさせていただくことでなら、こちらとしてもお受けする用意があります。


(ふ~む、看護の資源は足の不自由な連れ合いと日中が自由にならない勤め人の息子コンビと知っての戯言かぁ。というか、マジ顔で言うからには、これがホスピス業界の世間相場というところなのか、ムムム。)


ご不満かもしれないかなとは思います。でもね、先月この病棟で16人の患者さんが亡くなりました。2日に1人という勘定になりますよね。
仮にお父さんが今すぐ入られたとして、個室ですから目の当たりになるわけではありませんが、やっぱりわかる訳ですよ、死んでいったことが。
まだの人がそういった環境下に置かれることって果たして健康的なことなんでしょうかねぇ?


(そりゃ...そーじゃないわな。)


私はね、ホスピス病棟として多くの入院のニーズに応えていかなければならないんですよ。すみませんがこういった事情はわかって下さい。では。


(でも、現実にうちの父も今困っているんだぁ!!)


私の心の声は、死に場所を提供していく責務と、20床分の終わることなく繰り返される死に対して疲れている先生に、実際の声となることはなかったのでした。

明日に続く。

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  1. 2008/11/24(月) 07:20:43|
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